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心房細動アブレーションの費用対効果は?~アブレーション vs 薬物治療~

心房細動(AF)は脳梗塞、心不全の原因となる疾患であるが、AF自体は基本的には良性疾患である。そのため、AFをカテーテルアブレーションや手術によって根治を目指すのか、内服薬(抗凝固薬、レートコントロール、リズムコントロール)で治療し、生涯にわたって付き合っていくのかは、医師にとっても患者にとっても迷うところである。

昨今では根治治療を望む患者が増えており、2021年のJ-ROADの報告1)によると、カテーテルアブレーションの件数(VT、PSVTなど全て含む)は、2021年はCOVID-19の影響があり103,288件であったものの、2017年は74,624件、2018年は85,418件、2019年は96,669件、2020年は104,385件と、年間約1万件程度増加し続けている。カテーテルアブレーションの全例登録研究であるJ-ABレジストリから、その内訳を見ると、約75%がAFアブレーションであり、現在のAFアブレーションの総数は約8万件と推測できる。

このようなAFアブレーションの症例数の増加は医療費の増大を招いているのか、あるいは、医療費を削減する方向に向かっているのか?

第87回日本循環器学会学術集会の「保険診療の課題と対策: CCU加算と費用対効果」セッションにて、アブレーション治療の施行を薬物治療と比較した費用対効果について、不整脈心電学会のカテーテルアブレーション委員会、健康保険委員会の委員を務められている東京慈恵会医科大学の山根禎一氏より発表された(厚生労働科学研究費: 19FA1601)2)

医療の効果の測定方法 費用対効果については、質調整生存年(Quality adjusted life year: QALY)、及び増分費用対効果比(...
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