心不全の重症度に伴い死亡や心不全入院のリスクは顕著に高まり1)、NYHA クラスⅢ 以上の心不全患者の1 年の死亡率は約16%2)、また、慢性心不全患者の約20-40%が1年以内に再入院すると報告されている3)。心不全ステージは不可逆性であることから、早期のステージで維持させ、進展を遅らせる治療が必要である。
日本におけるダパグリフロジンによる心不全関連イベントの抑制、削減医療費の推定
薬物治療に関しては、FANTASTIC 4(RAS阻害薬、βブロッカー、MRA、SGLT2阻害薬)全ての薬剤を目標用量まで増量することにより、良好なアウト...