PARADIGM-HF試験とPARAGON-HF試験の統合解析より、心不全患者において、RAS阻害薬と比較したサクビトリル/バルサルタンによる心血管イベントの相対リスクの低下効果はNT-proBNP値にかかわらず一貫しており、絶対リスクの低下はNT-proBNP値の最高五分位の患者で最も大きかったことが、イギリス、University of GlasgowのToru Kondo氏らにより、6月1日号のJACC: Heart Failure誌で報告された。
心不全患者におけるNT-proBNP値によるサクビトリル/バルサルタンの効果: PARADIGM-HF試験、PARAGON-HF試験統合解析

Kondo氏らは、LVEF≦40%の心不全患者においてサクビトリル/バルサルタンとエナラプリルを比較したPARADIGM-HF試験と、LVEF≧45%の心...