本特集ではこれから臨床研究をスタートさせたい臨床医の先生方に向けて、どのような考え方をもって臨めばよいのかを、医療統計に関するブログ運営や書籍の出版、そして統計解析担当者としてThe New England Journal of Medicine誌に投稿経験のある医療統計コンサルタントの吉田寛輝氏(株式会社データシード代表取締役)に伺った。
後編では、医学論文で使用される代表的な統計指標の1つである“P値”に対する最近の考え方とともに、STOPDAPT-2 ACS試験1)のように統計的有意差がつかなかった場合など、研究結果をどのように論文にまとめるか、統計専門家の観点から意見をいただいた。