近年、抗血小板薬や抗凝固薬、その周術期使用に関するエビデンスが数多く発表され、また、Structural Heart Diseaseに対するカテーテル治療の進化が著しいことから、「非心臓手術における合併心疾患の評価と管理に関するガイドライン」が全面改訂されました。
本ガイドラインでは、「周術期における抗凝固療法の継続あるいは休薬の判断は、血栓および出血リスクを考慮したうえで、患者ごとに個別の判断を下さなければならない。必要に応じて外科、内科、麻酔科など集学的チームで協議したうえで決定する。継続、休薬のリスク、ベネフィットを患者に説明することも重要である」と記されています。今回は、抗凝固薬の休薬時のヘパリン置換、そして適応が拡大されたSGLT2阻害薬を中心に解説いただきました。