本邦における慢性心不全・急性増悪による入院患者を対象としたATTENDレジストリー1)、JCARE-CARD研究2)では約60%、慢性心不全の外来患者を対象とした臨床研究CHART-2研究3)では35%が貧血を合併しており、心不全患者は貧血を合併することが多く、且つ、貧血は心不全患者の予後規定因子であることが報告されています。心不全患者における静脈内鉄剤投与の効果については、AFFIRM-AHF試験、FAIR-HF試験、CONFIRM-HF試験などで検証されていますが、今回は、心不全患者における鉄欠乏の影響やSGLT2阻害薬の効果について解説いただきました。