近年、特に心房細動治療においては脳梗塞や全身性塞栓症予防のための抗凝固療法が広く普及し、中和薬を含めてエビデンスが蓄積されています。また、不整脈の非薬物治療は驚異的な速さで発展しています。不整脈の薬物治療と非薬物治療は互いに排他的な治療法ではなく、併用されていることなどから、「不整脈薬物治療」と「不整脈非薬物治療」を統一した「フォーカスアップデート版不整脈治療」が作成され、第88回日本循環器学会学術集会において、改訂のポイントがガイドラインの班長より解説されました。今回は、このフォーカスアップデート版から、第3章の心房細動の薬物治療と包括管理について解説いただきました。