EMPEROR-Preserved試験、DELIVER試験などから、ESCの急性及び慢性心不全の診断・治療ガイドライン 2023フォーカスアップデート1)では、これまで治療薬の推奨が示されてこなかったLVEFが軽度低下した心不全(HFmrEF)とLVEFが保たれた心不全(HFpEF)に対して、心不全入院、又は心血管死のリスクを軽減するために、SGLT2阻害薬(ダパグリフロジン、又はエンパグリフロジン)が推奨されました(クラスⅠ、レベルA)。SGLT2阻害薬については、その他の適応についても臨床試験で検討がなされており、今回はAMIに対する可能性についてまとめていただきました。