AHA Scientific Sessions 2018の初日のLate Breaking Scienceセッションで注目の臨床研究、REDUCE-IT試験の5年にわたる追跡結果が発表された。本試験では、スタチン治療を受けており、トリグリセリド値の高い患者において、1日4gのイコサペント酸エチルは、プラセボと比較して心血管死を20%、MIを31%、脳卒中を28%、そして、主要評価項目の心血管イベントを25%抑制した。満席のメイン会場で主要評価項目に有意差が示されたことが報告された直後には、大きな拍手が沸き、この結果のインパクトの大きさを印象づけた。 TCROSS NEWSでは、EPAの効果を長年にわたり提唱してきた久留米大学の上野高史氏に、REDUCE-IT試験に対する見解と今後の展望を伺った。