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心原性ショックを合併したAMI患者の生存率改善におけるVA-ECMOの有効性を再考する ~エキスパートは臨床試験をこう読む~

IABP SHOCK Ⅱ試験において、早期血行再建の予定された心原性ショックを合併したAMI患者へのIABPの使用は死亡率を低下させないとの結果が報告されて以降、世界的にVA-ECMOの使用率が顕著に増加した。しかし、このような患者群においてVA-ECMOの有効性は確立されていない。

そのような中で実施されたECLS-SHOCK試験では、血行再建術が予定された心原性ショックを合併したAMI患者において、VA-ECMOの使用は薬物療法と比較して生存率を改善させるとの仮説を検証した。しかし、その仮説に反して、VA-ECMOの使用は30日の死亡率を改善させなかったとの結果がESC congress 2023で発表された。

TCROSS NEWSでは、機械的循環補助(MCS)治療への造詣が深い済生会熊本病院の鵜木崇氏に、本試験を読み解く上で留意すべき点や循環器集中治療におけるECPELLA療法の展望と課題について伺った。

本研究の結果について、先生の率直なご意見をお聞かせください。 現地で拝聴しましたが、率直な感想として、救急現場での重症患者を対象にこのような大規模な...
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