重症虚血肢(CLI)患者は、背景に様々な共存症を有する、frailな状態であることが多い。過去の臨床研究よりCLI患者に対する血行再建は良好な結果をもたらすことが示されているが、対象は比較的状態の良い患者で、frailな患者が含まれることは少なかった。PRIORITYレジストリーでは、国内の37施設よりpoor-riskのCLI患者を登録して血行再建の効果を検証し、その結果が6月12日号のJACC: Cardiovascular Interventions誌に掲載された。TCROSS NEWSでは、本研究の筆頭著者である関西ろうさい病院の飯田修氏に本研究の実施経緯から臨床的意義について取材した。