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「週間ランクイン記事を読み解く」1週間分まとめ読み ~2022年4月2日-4月8日~

2022 4.2   4.8

「週間ランクイン記事を読み解く」1週間分まとめ読み ~2022年4月2日-4月8日~

【一般注目ニュース】

[海外ニュース]

ロシアのウクライナ侵攻に対し日米欧がオリガルヒに包囲網
ロシアのウクライナ侵攻が始まって1ヶ月が過ぎましたが、いまだ戦争状態が続いています。ロシアはこの戦争が短期で終わることを見越して開戦しましたが、ウクライナ軍が予想以上に力を発揮し、各地で激しい戦いが行われています。NATOや他の国々は武力では直接支援できず、ロシアに対する経済制裁、ウクライナへの武器の提供などで支援し、じりじりとロシアの体力を消耗させています。そして、最近のニュースでは、欧米諸国がプーチン政権を支えるロシアの新興財閥の「オリガルヒ」の活動を抑え込む活動を行っていることが取り上げられています。彼らの資産の凍結や渡航禁止、取引禁止といった制裁措置が始まっています。

アメリカのバイデン大統領は「狂暴な政権を使って何十億ドルもの稼ぎを得たオリガルヒと腐敗したリーダーたちに、これ以上の関与は許さない」と宣言し、米司法省がオリガルヒの犯罪を追及する専門のタスクフォースを組織したことを発表しています。欧米諸国はロシアの軍事力のみならず、プーチン政権を支えるこのオリガルヒが世界中で稼ぐ力を削ぐと同時に、資金を凍結させることで政権の弱体化を目指しています。

今回はこのオリガルヒについて調べてみました。Wikipediaによるとオリガルヒとは、「ロシアやウクライナ等の旧ソ連諸国の資本主義化の過程で形成された政治的影響力を有する新興財閥」と定義されています。1990年代半ばに一部の有力事業家がその富によって政治的影響力を得たのを見て国民が彼らを「オリガルヒ(寡頭制)」と呼ぶようになりました。オリガルヒはロシアの有力メディアの多くに大きな影響力を持つと同時に、主要な銀行なども支配下に置いていました。莫大な資金を持ち、メディアも統制していれば政治への影響力も大きいでしょう。読売新聞では「ソ連崩壊の混乱に乗じ国営企業を安値で獲得して財をなした新興財閥のオーナー」としています。プーチン氏がオリガルヒに便宜を図り、それをもとにオリガルヒがプーチン氏に資金を提供するという癒着構造が生まれていました。

全てのオリガルヒがプーチン氏のウクライナ侵攻を支持しているのでなく、プーチン氏に近いオリガルヒの中でもウクライナ侵攻の中止を求める動きもでています。1人はロシア有数の金融機関「アルファ銀行」のオーナーのフリードマン氏、もう1人はアルミ王と呼ばれるデリパスカ氏という人物です。彼らはこのまま戦争を続け、万が一、ロシアが悪い形で停戦すれば自分たちの立場を失う可能性もあると考え、いつまでもプーチン氏についているのはデメリットになると思ったのかもしれません。長引けば長引くほどロシアに対して不利な結末になりそうですが、1日も早くこのような事態からウクライナが開放され、平和な世の中に戻ることを願います。

[国内ニュース]

サッカー日本代表一次リーグの組み合わせが過去最悪
FIFA ワールドカップ(W杯)2022の予選でオーストラリアに2-0で勝ち、本戦への出場を決めた日本代表。カタール大会の組み合わせ抽選会が1日にドーハで行われ、7大会連続出場の日本はE組と決まりました。W杯優勝経験のあるドイツ、スペインと同じ組となり、メディアでは過去最悪の組み合わせと騒がれています。どれほどの差があるかと調べてみると、現在FIFA世界ランキングでは3月31日現在で1位がブラジル、2位がベルギー、3位がフランス、4位がアルゼンチン、5位がイングランド、6位がイタリア、7位がスペイン、8位がポルトガル、9位がメキシコ、10位がオランダ、11位がデンマーク、そして、ドイツが12位にランクインしています。日本はそこから11位下がって23位となっています。ドイツは過去4回優勝経験があり、スペインは1回あります。優勝経験のない日本は、過去の対戦成績をみるとスペインとは1回戦っており、1-0で敗れています(2001年4月25日)。ドイツとは2回戦った経験がありますが、1回目は国際親善試合で0-3で敗れ(2004年12月16日)、2回目も国際親善試合にて2-2で引き分けています(2006年5月30日)。

スペインは、欧州予選を6勝1分1敗、そして、ドイツは9勝0分1敗という成績で本戦へとやってきます。日本代表は初戦となるドイツとの戦いが11月23日にドーハで行われ、その後は11月27日に第2戦、そして、スペインとは12月1日に行われます。

ドーハと言えば今でも忘れられない“ドーハの悲劇”が頭に浮かぶ人も多いことでしょう。遡ること今から29年前の1993年10月28日のことでした。1994年アメリカで開催されるワールドカップ初出場をかけた日本がアジア地区最終予選の最終節でグループ1位となり、本戦出場に王手をかけていました。日本国民の誰もがこの奇跡の瞬間をみようとテレビの前で釘付けになっていました。試合終了間際まで2-1でリードしていた日本はロスタイムに対戦相手のイラク代表に同点ゴールを決められ、一転して奈落の底に突き落とされ予選落ちしました。この時のエースがキングカズこと三浦知良選手です。30年が経過した今でも現役選手として活躍する三浦選手は誰も認める“キング”です。話は少しそれましたが、今年のワールドカップではドーハの悲劇からドイツ、スペインとの戦いで「ドーハの奇跡」を起こしてもらいたいものです。

[新型コロナウイルス関連]

4月3日(日)の全国の感染者数は47,345人を記録し、1週間前から横ばいとなっています。4月2日(土)の国内の死者数は55人、重症者数も518人とワクチン効果も出てきているように見えます(NHK特設サイト)。全人口に占める国内のワクチン接種率は1回目が81.0%、2回目が79.6%、そして、3回目は44.0%となりました(4月7日公表)。3回目のワクチンの接種率がもっとも高い都道府県は、山口県(50.95%)でもっとも低いのは沖縄県(29.46%)でした(4月3日時点)。ワクチンの追加接種した人の割合は世界で見るといまだ低く、チリが84.1%と接種率は1位で、イタリアが64.4%、韓国が63.9%、ドイツが58.2%、イギリスが56.9%、フランスが54.1%と続きます。

[学会からのお知らせ]

『経カテーテル的心臓弁治療関連学会協議会(JTVT)』
JTVTの公式サイトより、「エドワーズ Sapien 3」が昨年9月に、「外科的手術リスクの高い、先天性心疾患手術において植え込まれた右室流出路心外導管又は肺動脈弁位の生体弁の機能不全に対する適応が追加された」ことから、適正使用基準を定めました。なお、本適応追加は革新的医療機器条件付早期承認制度によります。また、この基準は、経カテーテル的心臓弁治療関連学会協議会(THT協議会)が管理し、日本小児循環器学会により委託運営されます。この目的のために、小児循環器科医、循環器内科医、心臓血管外科医からなる経カテーテル肺動脈弁留置術管理委員会(TPVI管理委員会)をが設置されました。
詳細についてはこちらをご覧ください。

それでは、以下、週間ランキングを紹介します。

週間ランクイン記事を読み解く Case Sharing #10 消化管出血によるアスピリン中止後に亜急性ステント血栓症を来した高出血かつ...
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