平成20年度以降、医学部定員が大幅に増員され医師数は年々増加しているものの、その増分は一部の診療科に偏っており、医師の地域偏在、診療科偏在は解消されていない。このような医療アクセスの偏りがAMIや心不全の予後に影響する可能性があるとの研究結果が、第85回日本循環器学会学術集会のシンポジウム「医師偏在へき地医療の現状と解決への取り組み」にて、横浜市立大学の小西正紹氏より発表された。
人口密度が心不全・AMI患者の死亡率に与える影響: JROAD-DPCデータより
人口密度が心疾患患者予後に影響するのか?
海外の研究からは、AMI患者において搬送距離が長いほど死亡率が上昇すること1)2) や、人口密度...