久留米大学 中野 仁晴 氏
症例
70代 男性
主訴
動悸、脱力発作
現病歴
高血圧症、脂質異常症、2型糖尿病、発作性心房細動(PAF)に対して、近医で加療中であった。PAFによる動悸、脱力発作を自覚するようになり、カテーテルアブレーションを勧められて、当院に紹介された。術前の冠動脈CT検査で冠動脈3枝病変が疑われ、冠動脈精査を優先する方針となり、当院に入院した。
既往歴に特記事項はなく、心疾患の家族歴もなかった。
ADL: 自立、喫煙: 20本/日×50年、飲酒: 機会飲酒
入院時現症
<バイタルサイン>
身長: 171cm、体重: 58.4kg、血圧: 126/82mmHg、脈拍: 60回/分(整)
<身体所見>
眼瞼結膜: 貧血なし、眼球結膜: 黄染なし
心音: Ⅰ音(→)Ⅱ音(→)Ⅲ音(-)Ⅳ音(-)、心雑音なし
呼吸音: 正常肺胞呼吸音
腹部: 平坦で軟、腸雑音は正常、腹部血管雑音なし
四肢: 下腿浮腫なし、末梢冷感なし、足背動脈の触知は良好