「2021年のJCS/JHFS ガイドラインフォーカスアップデート版 急性・慢性心不全診療」では、LVEFの保たれた心不全(HFpEF)の薬物治療に関しては、うっ血に対する利尿薬と併存症に対する治療が推奨されているのみでした。その後、HFpEFを対象とした臨床試験より様々なエビデンスが報告され、また、心アミロイドーシスや閉塞性肥大型心筋症、肥満合併心不全を対象とした治療薬の開発も進みました。今回は、アップデートの多い「2025 年改訂版心不全診療ガイドライン」の薬物治療についてまとめていただきました。