厚生労働省が行った医師の勤務実態及び働き方の意向等に関する調査1)では、キャリアに対する意向として、全年代で最も多かったのは勤務医、次に開業医、研究教育が続いた。30代以下の医師では半数が勤務医、約25%が開業医、約15%が研究教育を希望したのに対し、40代、50代ではこれらの割合が低下し、一方で、介護福祉分野、産業医の希望が増えていた。
今回、『30代から考える循内キャリアパス』と題して、開業、大学病院での勤務、専門施設での勤務の選択をされた3人の先生方をお招きし、それぞれのキャリア選択や1日のスケジュールから勤務状況についてお話を伺った。
▽ 開業医という選択

荒木 正 先生(亀戸内科クリニック)
2003年に東邦大学医学部を卒業後、東邦大学医学部付属大橋病院第三内科(現・循環器内科)に入局、2007年に東京高輪病院循環器センターへ出向、2010年に東邦大学医療センター大橋病院循環器内科助教に就任、2016年に30代で亀戸内科クリニックを開業
▽ 大学という選択

割澤 高行 先生(NTT東日本関東病院)
2009年に東京大学を卒業後、せんぽ東京高輪病院、東京大学医学部附属病院にてレジデントとして勤務、新東京病院心臓内科にてフェロー、医員を務めた後、2016年、同院にて救急科部長を兼任。2017年4月からは聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院循環器内科医長兼助教として勤務、2017年10月からImperial College London, Hammersmith Hospitalに留学、2019年10月より聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院循環器内科にて医長、助教を兼任。2021年岐阜ハートセンター、現在NTT東日本関東病院にて、冠動脈カテーテル治療部門長、CCU室長として勤務。
▽ 専門施設という選択

徳田 尊洋 先生(名古屋ハートセンター)
2010年に名古屋市立大学を卒業後、岐阜県立多治見病院にて初期研修医として勤務、2012年より済生会横浜市東部病院にて勤務、2018年から名古屋ハートセンターに所属。