産後10ヶ月目に自宅で強い胸痛を認め、救急搬送された30代女性の症例です。加療が開始されましたが、ショックバイタル、無尿となりIABPが導入されました。抜去前よりIABPが挿入されていた右下肢痛が出現し、抜去後も悪化、ABIの低下も認めました。エコーで確認後にEVTが施行されます。バルーン拡張により再灌流が得られたものの、造影を確認すると血栓形成が止まらず、末梢が再びSlow Flowとなってしまいます。その原因とは?

【見どころ】

本番組では、治療にあたった徳之島徳洲会病院の田代篤史氏から視聴者に向けた質問が用意されており、解答が分散していることから診断の難しさを伺わせます。「この患者さんを目の前にしたら、どのような診断を下し、どのような治療戦略をとるか?」ぜひご一緒に考えながらご視聴ください。また、座長、ご意見番の先生方とともにハイリスク患者の治療戦略を探っていく構成となっています。帝京大学の上妻謙氏、東海大学の伊苅裕二氏、華岡青洲記念病院の華岡慶一氏からの治療戦略を決定していく際のポイントや、治療戦略を振り返ってのアドバイスからも重要な視点を学ぶことができます。

演者: 田代 篤史 氏(徳之島徳洲会病院)

本動画は第12回 豊橋ライブデモンストレーションコース(2022年)より収録いたしました。
演者の所属先は放映時のものとなります。