活躍の場をアメリカに移してECFMG certificateを取得した後、臨床医として現在のポジションを獲得した経緯と共に、数多くの研究論文に取り組むためのクリニカルクエスチョンの探求や、論文の書き方まで語っていただきます。

講師:工野 俊樹 先生(Montefiore Medical Center, Albert Einstein Medical College)

本動画は2021年10月8日にWEBシンポジウムにて放映した内容になります。
ライブ配信のため、画像・音声の乱れがあります。
演者の所属先は放映時のものとなります。

視聴者の対象

  • 海外留学(研究・臨床)を目指す医師
  • 新天地に活躍の場を求める医師
  • 学会発表や論文の執筆を予定している医師
  • 今の環境に疑問や不安を感じている人
  • リスクを背負っても自分にかけてみたい人

みどころ

  • 循環器内科医として10年以上も日本で臨床経験を積みながら渡米した経緯
  • 米国で医師免許を取得するために受験してまでも渡米したかった理由
  • 夢を叶えるために自ら過酷な環境に飛び込むまでの決意
  • 限られたポジションを得るために行った努力の数々
  • 海外で暮らしていくために必要な予算とそれを補うために取得した奨学金“N Program”とは?

目的

本番組では、米国で臨床医として働くという学生時代からの夢を捨てずにいた一人の循環器内科医がコネもなく医局からの支援も受けずに自費で留学し、その夢を叶えていくひた向きな生き様や努力する姿勢を伝えることを目的としています。

背景

アメリカに研究目的で留学する日本人医師は多いものの、アメリカでは日本の医師免許が通用しないため、臨床医として第一線の現場で患者を診ることを目的とした臨床留学は限られています。アメリカで臨床医になるには、USMLEというアメリカの医師免許を取得するための試験を受けねばなりません。USMLEには1、2、2CS、3の4種類あり、1は基礎医学分野、2は臨床知識、2CSは臨床技能、3は総合的医療知識と実践という内容で、日本で医師免許を持っていても受験しなければなりません。

また、日本の国家試験とは異なり、そこで得た点数が就職先に影響します。目指す病院で働き、良い収入を得るには高いスコアで合格しなければなりません。そして、国家試験に合格してもその後はレジデント(内科3年、外科5年)、フェロー(レジデント終了後専門的な内容を1-2年かけて研修)、そして、attending physicianとそれぞれの段階でポジション争いがあり、attending physicianにならないと十分な給料が得られません。なぜ、工野先生は日本で10年以上経験してからアメリカで医師免許を取得することを決意したのでしょうか。グローバル環境に身を置くことの醍醐味と同時に多大なる努力が必要であるということがわかる番組です。